難読地名の地を訪ねる Part7
■県内を移動していると、なんと読むのかわからない地名に遭遇することがある。皆様は「この地名、なんと読むのだろう」と思ったことはないだろうか?
■地名には、読み方が分からず、首をかしげてしまう名前があるもの。そこで編集部では県内にはどんな地名があるのだろうかと調べてみた。
■県民なら誰でも知っていると思える市の名前にも、他県の人には読めないものもある。例えば「狭山市」。これはだれでも「さやま」と読めるのだが、他県には読めない人が沢山いた。
■今回は難読地名の7回目。字名、あるいは町名などの中から読みにくい場所を選んで特集してみた。あなたはいくつ読めるだろうか?
榛松
川口市にあるこの地名、なんと読むかご存じだろうか。正解は「はえまつ」だ。
もともとは江戸時代から足立郡舎人領に属していた榛松村だった。現在でもすぐ南側に東京都の「舎人ライナー見沼代親水公園駅」があり、その先には舎人公園がある。また、榛松という名前は松の古木の枝葉が這うように広がっていたことに因むそうだ。
▉ 榛松三嶋神社
江戸時代後期には、榛松村の鎮守社だったそうだが創建年代は不明だ。
所在地/榛松794
▉ 西願寺
榛松に隣接する草加市の寺院。1615年(元和元年)に開山。さいたま市岩槻区の浄国寺の末寺。
電話/048(925)1723
所在地/草加市遊馬町430
▉ くにちゃんファーム
川口市初のいちご狩り農園。隣接の東本郷にある。イチゴ狩りの他にいちごや季節の野菜の販売も。
所在地/東本郷600
電話/090(2332)7791
▉ 榛松第1公園
この地域にいくつかある小公園の 1つ。
所在地/榛松44・2
▉ 見沼代親水公園
見沼代用水沿いに作られた細長い公園。
所在地/足立区舎人4・5
道祖土
さいたま市緑区にあるこの地名は「さいど」と読む。もともとは大谷口村から別れた村で、江戸時代からあった武蔵国足立郡浦和領道祖土村だったそうだ。現在は原山や三室、中尾、瀬ヶ崎、大東などに囲まれており、狭い道路が迷路のように広がる住宅街がメイン。
道祖土地内にはこれといったものは少ないが周囲には著名な施設が沢山ある。
▉ 道祖土神明社
元禄期前後の創建と思われるが詳細は不明。一間社流造銅板葺の小さな神社。
所在地/緑区道祖土3
▉ フットパル浦和道祖土
緑に囲まれ自然あふれるフットサルコート。
所在地/道祖土4・33・29
電話/048(883)0907
▉ 庚申塔と馬頭観音
フットパル道祖土の近く、住宅の前には3基の石塔が並んでいる。
所在地/道祖土4・33
▉ 駒場スタジアム
隣接する浦和区駒場にあり、浦和レッズの本拠地。
所在地/浦和区駒場2・1
▉ 青少年宇宙科学館
直径23mのプラネタリウムや様々な施設がある。
所在地/浦和区駒場2・3
▉ 蓮昌寺
日蓮宗の寺院。駒場スタジアムに隣接する場所。
所在地/浦和区駒場2・3
▉ 花月庵
人気の和菓子店。隣接する花月北交差点際にある。
所在地/緑区原山3・18・15
仏子
入間市にある地名で読み方は「ぶし」だ。仏教用語の仏子と同じ名称だが、仏教では出家して戒をうけた者の事を指すという。そのせいか周辺には多くの神社仏閣が存在している。特に見事なのは高正寺だ。
▉ 高正寺
高正寺は、鎌倉時代の初期に金子余市親範によって開かれたと伝えられている。下から見上げると鐘楼門が見事だ。
所在地/仏子1511
▉ 八坂神社
創建年代等は不詳だが天王社と称しており村の鎮守だった。その後八坂神社と改称した。
所在地/仏子942
▉ トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
北欧の著名な童話作家トーベ・ヤンソンとの手紙のやり取りから生まれ、ムーミンをテーマにした公園。
所在地/飯能市阿須893
電話/042(972)7711
▉ 武蔵野音楽大学
同大学の入間キャンパスがここにある。総面積43万平方メートルは東京ドーム9個分の大きさ。仏子ではないがすぐそば。
所在地/入間市中神728
電話/04(2932)2111
猿田
日高市にあるこの地名は「やえんだ」と読む。人々は「猿」が「去る」に通じることから「やえん」と読んだとの説がある。これが地名になったのだろうか。隣接する高麗川駅が最寄り駅だ。
▉ 正福寺
真言宗智山派の寺だが創建年代は不明。高麗三十三ヶ所霊場の結願寺。
所在地/猿田200
▉ あぐれっしゅ
JAいるま野の農産物直売所。規模が大きく次々と客が訪れる。隣には総合福祉センター高麗の郷や豆腐厨房などがあった。
所在地/猿田77・1
電話/042(989)9161
▉ メッツァビレッジ
猿田ではないが、隣接する宮沢湖畔にあるムーミンバレーパーク。仏子にある飯能市営のあけぼの子どもの森公園もムーミンをテーマにしているが、それと共に人気の施設だ。
所在地/飯能市宮沢327・6
電話/0570(03)1066(ナビダイヤル)
生出
加須市にあるこの地名は「おいで」と読む。生出は広い田畑などの地域で建物は少ないが、近隣も含めて見どころは多い。
▉八幡神社
加須インターから国道125号線を栗橋方面に行き、加須インター東交差点を左折し、県道346号線に入る。次に阿佐間交差点を左折する。
所在地/生出315
▉東埼玉バプティスト教会
八幡神社へ行く阿佐間交差点の一つ先を左折すると左側にある。外観は教会というより民家といった感じ。十字架があるために教会と分かる。
所在地/生出453
電話/0480(72)6919
▉星子沼公園
先ほど述べた県道の際にあるのがこの公園。公園の隣には豊野コミュニティセンターがあり、その中にはとんかつの「かつきち」があった。
所在地/豊野台1・345・10
電話/0480(31)8030
▉斎藤与里生家跡
生出に隣接する下樋遣川地区にある。斎藤与里はセザンヌやゴッホの影響をうけ、近代絵画史に大きな役割を果たした画家。
所在地/加須市下樋遣川
▉浮野の里
生出に隣接する北篠崎及び多門寺の両地区にまたがり、125ヘクタールに及ぶ広大なエリア。ノウルシ、トキソウ、カキツバタ、エゾミサハギ、クサレダマなどが自生する貴重な場所。
所在地/北篠崎732
問合せ/0480(62)1111(加須市役所)