WEB版月刊武州路の支援企業木 力 館
木の博物館では木の家のすばらしさを伝えます
大槻館長が語る木の話 あれこれ【2】

◆森林と木が大切な理由
自然は嘘をつかない。これは私(おやじ)が体験した結論です。これからは自然と共生可能な循環型社会をつくり、後世に伝えていくべきだと思います。さて、木は何故大切か、と言う事の本題に入りましょう。
木は空気中から二酸化炭素を吸収し、酸素を吐きだし、空気をおいしくしてくれます。森林にハイキングに行くと、さわやかで、すがすがしい気分になるのは、木のお陰です。
また、森林の土壌はすぐれた保水力を持ち、「第二のダム」とも呼ばれています。そして雨水が森林の豊かな土壌を通る事で水がろ過され、おいしい水が飲めるのです。
日本は森林に恵まれた国であり、世界の中でも、水がおいしく空気がきれい、と言う土地はなかなか珍しく、そして貴重であると思うのです。
木は人の心を癒してくれるという言葉をよく聞きます。理由は様々だと思いますが、こんな説があります。「人間の遺伝子には森にいるサルと90%位同じでそれが故に森が故郷であるとされる人間は、当然ながら森を見たり森に入ったりすると本能的に心の底から落ち着く事が出来る」という話です。
この説の真偽はともかくとして、多くの人が、森林に行ったり、木を見ると心が和み、癒されると言う事は事実であると思います。このリラックス効果は、木の香りや見た目の色など、一部科学的に実証されているとの事です。しかし、日本の森林は、今、危機的な状況にある、ということをご存じでしょうか。
人工林(植林された森林)は1950年代から増加していますが、森林全体の40%程度にしか達していません。そして建築材に使用されるべきはずの国産の木は使われず放置され、今では輸入材(外材)が大きな割合(80~90%)をしめ、木材の自給率はなんと10~20%程度なのです。
これは今、さまざまなメディアで騒がれている食料自給率と似た事態ですが、唯一食料と違う点は、(建築材の全てではありませんが)柱や土台、梁などほとんどの使用材を輸入に頼らずに自給自足でまかなう事が、やりかたによっては出来るという事です。その一番の近道は、一般の皆さんが国産の木に興味を持ち、国産材を使う事(家具や様々な木製品、そして家づくり)に関心をもつ事だと思うのです。
「資源が少ない国」といわれる日本にも、世界に誇れる豊富な資源が2つ有ります。ひとつは水で、もうひとつが木材なのです。これからの循環型社会に向けて、有効に活用していきたいものです

◆日本の自然環境と森由
さて、今回は少しスケールの大きな話をしようかと思います。自然環境と森林についてです。
人間は、水と食料、そしてきれいな空気がないと生きられません。人間は1日当たり毎日最低で約2kgの水が必要で、同じく毎日約2kg程度の食料が必要といわれています。ところが空気はなんと10倍の20kgを体内に入れる必要があるのです。空気の重さは「1リットル当たり1.293g」といわれています。つまり「1立方m当たりだと1.293kg」、20kgでは約15.5立方m。大まかなイメージとしては、4畳半の部屋一部屋分程度の空気が1日に必要、と言う事になります。
その空気をきれいに、おいしくしてくれるもののひとつが森林です。日本は世界でも有数の森林大国と言われています。家の近くの里山、そして野山に広がる山林……、古来より日本人と森林は深いつながりがあるのです。
また、日本の国土面積の実に2/3が森林である、(国土面積における森林面積の比率(森林率)を計算すると、なんと70%にもなります)といった事からも、日本は世界の先進国の中でも特に森林の豊かな国であると言えます。
桜区にて木を使った体験会
去る3月29日の日曜日に桜区にある桜環境センターの芝生広場に於いて行われたイベントに木力館も参加しました。この日は釘打ち体験や薪割り体験のほかに箱作り体験も行われ、多くのお子さん達に喜ばれていま
木力館に長澤悟氏が来館


去る4月30日(木)に東洋大学名誉教授であり教育環境研究所理事長でもある長澤悟氏が来館されました。
この日は長澤先生と一緒に帝国器材株式会社課長の佐藤悠哉氏、課長代理の中野喬介氏、それに浅井晴氏の3人も同行されました。帝国器財は日本の木を使用した学校家具等を製造している会社だそうです。


それは長澤先生が学校の木造建築の研究をされているからでしょう。


木力館で木の香りなどを体験した後は大槻館長が自身のために作った完全な木造建築の住宅を訪問されました。
木の香りが素晴らしい家は健康のためにも良く、夏でも涼しく、冬は暖かい家で最高にくつろげるものでしょう。
※詳細は木力館HPをご覧下さい。
木力館にて中学生の皆さんが訪れました

去る4月21日(火)、さいたま市立柏陽中学校の皆さんが木力館をいらっしゃいました。
お話を聞きますと、学校から木力館までの道のりを徒歩で来られたとか。驚いて聞いてみましたら途中にチェックポイントを作ってラリーのように楽しみながら来られたそうです。
この日はまず体験として木を使った工作を行いました。釘や金槌を使用して木の箱を作ったのですが、木力館のスタッフの指導もあって、みんな素敵な鉾を作ることが出来ました。
体験のあとは木力館の2階に上がって大槻館長が「森林と木」についてお話をしました。初めて聞くような話もあったのか、みんな真剣に聞いていました。




大槻館長による森林と木の話(1)
箱作り体験の後には大槻館長が森林と木についてのお話をしました。お話は全部で20分ほどでしたが、その内容を重点的に3本にわけて掲載しました。ぜひご覧下さい。