コブラの体位

 

埼玉ヨーガ禅道友会 前会長

角田照子

  
 
【コブラの体位の原点】
 月満ちて、待ちに待った赤ちゃんの誕生です。赤ちゃんは仰向けですやすやと眠り、泣き、母乳をたっぷり飲み、寝ていますが、暫くすると手足を活発に動かし、首もしっかりし、4・5ヶ月経つと1人でごろりとうつぶせになります。そのうち両手、両腕で自分の体を支え、重い頭を持ち上げ「コブラの体位」のような反りの動きをくり返し行いながら、頸椎、胸椎、腰椎がいつしか強くなっていきます。
 意識も働いて、自分の手、足、体を使って行動する意欲が湧いて、やがて「ハイハイ」するようになっていきます。
 コブラの反りの原点は赤ちゃんの成長期の中にあったのでは?と思うのです。
 原点にもどりうつぶせで背骨を反らせてみましょう。
 
【やり方】
①うつぶせになります。両脚は揃え足先までまっすぐに伸ばします。
②手のひらを肩関節の下あたりの床にピッタリおき、指先が肩より先にでないようにします。ひじを立て、手首を脇につけ、あごを引いて額を床につけます(写真①)。
③先ず吐く息で体全体をゆるめ、次に息を吸いながらのどを伸ばし、あごを充分前へ伸ばし前方を見ます。胸は床におき頸椎に反る刺激を入れます(写真②)。
④次に胸、みぞおちの順に背骨をゆっくり反らせ、上体をあげていきます。腕や肩の力に頼らないで背筋と胸筋の力を使って上げます。
⑤胸が上がったところで背筋と手の支えを使ってヘソの所まで持ち上げ、背骨を反らせます(写真③)。
 東洋医学ではヘソの裏の所に「命門のツボ」があり、健康と活力のツボといわれています。そのツボへ刺激を入れる効果をも考えて、ヘソを床から離さずに保ちます。ゆとりがあったら深い呼吸を2回から3回くらい行います。
⑥息を吐きながら腰をゆるめ、胸をおろし、首の反りをもどし、あごを引いて額を床につけ、前進をゆるめます。
⑦もう1回くり返します。
 
【アドバイス】
①背骨を反らせるときは、意識を背骨に集中し、頸椎骨から順々に仙骨へと刺激が伝わってゆくのを感じながら行います。背骨を1ふし1ふし旅をしてゆくように。もどす時は逆をたどっていきます。
②血圧の不安定な人、腰痛の人、腰が曲がってやや猫背気味の人は無理をしないようにして下さい。

 
 

写真①


写真②


写真③