ヨーガ体操の特徴

 

埼玉ヨーガ禅道友会 前会長

角田照子

 ヨーガの体操のやり方は「四原則」を大切にして行います。この四原則を外しては期待した効果が得られないのです。ではその四原則とは、
①動作はゆっくり行う。
②ゆっくり行う動作に呼吸をつける。
③ゆっくりした動作に心をさし向ける。うわのそらでしない。
④ゆるめることを大切にする。(緊張はゆるめるための手段)
 
 故佐保田鶴治先生の提唱なさる四原則を守って体を動かしてゆくのでヨーガの体操には瞑想の要素が含まれているのです。心と体は切り離すことができません。この心と体の動きを結びつけているのが呼吸なのです。
 呼吸によって大自然の生気(プラーナ)を吸う息で体の中に充分に取り入れるのがヨーガのねらいです。吐く息では心の邪気、体内の二酸化炭素、活性酸素等を排出します。その呼吸が体の動きをいざなってゆき、体と呼吸と心が調和し、1つのポーズを作り、そのポーズを持続します。ポーズによって持続の時間は違いますが、この時、心を体の内面にさし向けて知覚神経の興奮をじっと味わいます。それが徐々に全身に広がり、フィードバックして心(意識)にもどってきます。こうして体の内面の状態を味わっているのが瞑想です。ですから動きを速く行うと体の興奮を味わういとまがありません。1つの出来たポーズを持続し、瞑想する心の働きを大切にするところにヨーガ体操の特徴があるのです。
 30分、1時間と座禅をしてヨーガの本命である悟りの境地を求めることは至難なことです。
 凡人は四原則を守り体を動かしながら瞑想へ入ってゆく方が易行です。行けるところまでゆけばよいと思います。
 身体(肉体)、呼吸(神経)、心(精神)3つの部門がそれぞれ関係を保ちながら実習の中で浸透しあい、三位一体に調和することにより相乗的な効果が現れてくるのです。
 体が健康となり、生気が溢れ、心の安らぎを得ることが出来、生きているのが楽しくなります。ですからヨーガは幸せへの道です。
 
 私は「ヨーガと共に40年」。ヨーガの道を歩み続けて85歳になりました。
 振り返ってみますと、健康で充実した人生でした。
 これからもヨーガの道をゆっくり歩み、より良い生き方をと、この年の終わりに来て心を新たにしております。どうかよろしくお願いします。