ヨーガ体操について

 

埼玉ヨーガ禅道友会 前会長

角田照子

 
 ヨーガ体操は星の数ほどあると言われています。具体的に数で表すと84000、気が遠くなるような数です。そこで凝縮して84、さらに縮めて32、それをもっと縮めて3つです。この3つは「前屈」「反り」「ねじり」です。この3つができて最後の1つは「座」です。逆に1つができると3つ、それができると32…と広がっていきます。
 

■前屈・反り・ねじり

 3つを行うことで腰がしっかりしてきます。そうして体の中からエネルギーが湧いてきます。腰は体の「要」。足腰がしっかりし、背骨が立ち、それによって人間の特技である二本足歩行ができるのです。動物は背骨を支えるのに背骨を横にして両手両足の4本で支えます。そこでこの二本足歩行を人間の原点に立ち戻って考えてみましょう。
 赤ちゃんはお母さんのおなかの中で前屈の形で十月余り安らかにはぐくまれています。もうこの時から前屈が入っているのです。月みちて誕生すると暫くは仰向きで寝ていますが、その間、赤ちゃんはたくましく体を動かし、やがてころりとうつぶせになり、両手で体を支え、重い頭を持ち上げ、反りの動きをしています。このような動きで背筋が強くなり背骨や腰がしっかりとしてきて、いつの間にか「ハイハイ」をします。次に起き上がり両足を伸ばし背骨を立て座るようになります。人の気配や音がすると背骨をねじる動きをします。3つの動きをし、お誕生日ごろになると二本足で立ち上がり、可愛らしいよちよち歩きが出来るようになります。
 

■老化現象について

 老化は足腰が弱くなり、背骨はねこ背で腰が曲がり、足はO脚で膝が曲がりプロポーションがくずれてきます。筋肉が萎えてくると二本足歩行がおぼつかなくなり杖を頼りに三本足となり、やがて車椅子……そうして寝たきりになっていきます。二本足で立つ赤ちゃんの逆をたどります。
 このようなことを前もって心得て元気なうちから前屈、反り、ねじりを行い、高齢になっても美しいプロポーションを保ち、生きている間は二本足歩行で自分の好きな時、好きな所へ歩いて行き、自分のことは自分で出来る自由な生き方をしたいものです。
 

■簡易体操、逆転系体操

 前屈、反り、ねじりの体操は色々ありますが、恩師佐保田鶴治先生が創られた「簡易体操」の中に3つの動きが入っています。初心者は初心者なりに易しく、熟達者は深めて行える奥の深い体操です。また「足の基本体操」もおすすめです。更に「逆転系」の体操を加え、シャバ・アーサナで心地の良いリラクゼーションを入れてヨーガをおやり下さい。

 
 
 
 
 

前屈


反り


ねじり