前屈の体位

 

埼玉ヨーガ禅道友会 前会長

角田照子

 
 前屈の体位は立って、座って、仰向けでと、いろいろなやり方があります。どの体位にも共通していることは、腰を岐点とし上体を前に倒し、背中。腰、脚、かかとまでの体のうしろ側を引き伸すことにあります。
 初心者や高齢者の中にはいつの間にか腰が硬くなっていて、座っていて伸ばしている両足を持とうとしても手が届きません。無理しても膝があがってしまい上体は思うように前屈ができません。
 このような状態でもヨーガを続けていきますと、腰が伸びて膝をまげずに両手で両足先が持てるようになります。さらに続けて行きますと腰が柔軟になって、楽に足先を持ち、両脚をよく伸ばして、その上に上体が腰から折りたたむ感じでピッタリと両脚の上に伏せることができます。腰はちょうど開いたコンパスを閉じてゆくように。それには上体を倒す前に腰椎に反りが入る柔軟さが必要です。こうして前屈をお続けくださいますと、次のような良い効果があるのです。
 

◆前屈の体位の全般的な効果

①内蔵全般、特に消化器系統の働きが良くなります。
②腰痛を取り去り、座骨神経痛、ヘルニアを予防します。
③骨盤内の血行を良くし、生理痛をやわらげ、泌尿器、前立腺に効果があります。
④股関節、膝関節を柔軟にします。
⑤背骨を引き伸し、刺激を入れるので脊髄神経の働きがよくなり若返ります。
⑥心がおだやかになります。
 私は初めの頃は腰が硬く、その上太っていて下腹部に脂肪があって難行苦行でしたが、長い年月かけて続けてゆくことで出来るようになりました。年齢に関係なく体は受け入れてくれます。もう年だから、腰が硬いからと思わずにおつづけください。
 終わったならシャバ・アーサナ(くつろぎのポーズ)で7~8分間くつろぎましょう。
 丹田、腰があたたかく感じられ、そのあたたかさが体全体に流れ、ゆったりとした心地よさが楽しいです。体にききながら無理をしないで年月をかけておやりください。

 

背中を伸ばす体位


合蹠の体位


頭を膝に付ける体位


開脚前屈の体位