シャバ・アーサナ(2)

前埼玉ヨーガ禅道友会会長

角田照子

 現代社会は緊張とストレスが多いです。つかれを知らず快適にすごしてゆくのにヨーガのシャバ・アーサナを生活の中に取り入れ、かけがえのない体と心を爽やかに甦らせてゆかれてはいかがでしょう。
 まず「シャバ」とはサンスクリット語で、直訳すると「屍(しかばね)」という意味です。体から魂の去ったあと骨格、関節、筋肉、じん帯すべてがだらりとゆるみ、わずかなあたたかさとやわらかさが残っています。この状態が「シャバ」で、そのものズバリの表現です。
 シャバ・アーサナは4月号で説明をしましたが、今月号でも「2つ」のやり方をおすすめします。
 
やり方1
 体の中にある「16」の大切な部位を1つ1つ視覚的にとらえ、そこを心に描き意識を向け、リラックスさせ、次の部位へと体の16カ所をまるで旅をしてゆくようなやり方でゆるめてゆきます。
①仰向けに寝ます。両脚の間を骨盤の広さよりやや広めに開きます。両腕は体から少し離し、掌は上に向け、目は軽くとじます。(詳しくは5月号をご覧下さい)
 まず最初は足の指へ心をさし向け足指を思い描き、そこへ意識を向けてからゆるめます。このようなやり方で次へと移ってゆきます。
 順序は①足指 ②足首 ③膝 ④もも ⑤下腹 ⑥へそ ⑦胃 ⑧心臓 ⑨両腕 ⑩首 ⑪唇 ⑫鼻先 ⑬目 ⑭眉間 ⑮額 ⑯頭頂……と1つの部位へ数秒かけ部分的にリラックスをしてゆきます。終わりに近づく頃には体全体がゆるんで心地よさに包まれリラクゼーションは深部へと入ってゆきます。
 

やり方2
 全身を吸う息で一気に体全体を緊張の塊とし、吐く息でゆっくりとゆるめてゆくやり方です。
①吸う息で足指先を足首の方へ強く引き寄せて緊張を足先から腰へと上げます。
②両手できつく握りこぶしをこしらえ、手首の方へ強く引き寄せ両腕に緊張を入れます。
③あごをのどへ強く引き寄せ全身を緊張の塊にします。(写真)
④吐く息であご、顔、胸、手の先、腰、脚、足先へとゆるめていき、リラクゼーションへ入っていきます。
 
アドバイス
①シャバ・アーサナへの入り方に慣れてきたならば1つ1つの手順をふまずに全身をゆるめるようになれるでしょう。
②ヨーガのアーサナが深く入るとシャバ・アーサナもそれに比例して深く入り、ゆるんでゆきます。
角田照子