管理栄養士

小山美那子・花井誠子

男の料理教室が人気

 

  • 角田 お2人は「ふわり」という名前で活動をされていますが、この名前には何か意味があったのですか。

  • 小山 私たちの感じが、ふわっとした感じだっていうことでこの名前にしました。あとは心も身体もふわっと軽くなるようなお手伝いをしたいという気持ちもありました。

    角田 お2人は管理栄養士の資格をお持ちですね。これは随分前に取得されたんですか。

    小山 学校卒業してから…。

    角田 まず栄養士ですよね。

    花井 はい。栄養士になってから2年勤務して、それからです。

    角田 ほとんどお2人同時に?

    小山 いえ、私は栄養士でいいやと思っていたんで、しばらく勤務してからです。でも、後から入ってくる人が管理栄養士を持っているんで、これは取らないといけないなって思いました。

    角田 ところで今回の鼎談に関しては本誌で「ヒアシンス通信」を執筆されている北原恵子先生のご紹介でしたが、北原先生とはどのようなご関係ですか。

    小山 ずっと給食会社に勤務していたんですが、北原先生が栄養士の顧問ということで来て頂いて、困ったことは先生に相談していたんです。それからずっとおつきあいが続いていました。

    角田 そうでした、北原先生は文筆家であるだけでなくそちらの仕事もされていたんですよね。さて、お2人はどのような活動を行っているんですか。

    小山 栄養士の方ではカルチャーのクッキングとか薬局での栄養講話などです。

    角田 管理栄養士さんだから料理関係や栄養関係の仕事をされているというのはよく分かりますが、お2人はビューティータッチセラピストということで介護関係の仕事もされていますよね。これはどういうことでしょうか。

    小山 もともとは全く興味のなかったことなんですけど、病気をして体を壊したときに頑張ろうとは思ったんですが気持ちが落ちてしまって、すっかり鬱のようになってしまいました。そんな時に友達が始めたエステに出会ったんです。スキンシップというか手のぬくもりがとても気持ちよくて、そこから気持ちが上がってきました。その時に美容介護セラピスト協会というのを知ったんです。そこで二人で研修を受けたんです。

    花井 私は母の介護があって離職しました。その頃にこれに出会って、母にセラピをしましたらとても元気になるんです。それを見て、本格的に始めようと思いました。そのタイミングが小山さんと一緒の時期だったんです。

    小山 肌に触れることによってオキシトシンというホルモンが分泌されるんです。手当という言葉があるように触るだけで効果が出ます。

    角田 それによって高齢者や体の不自由な人でも気持ちが上がって良い効果がでてくるんですね。それがビューティータッチセラピストの仕事かな。でも、お2人はもともとは栄養士の料理関係が先だったんですよね。

    小山 そうですね。カルチャーの前にも…。

    花井 市の高齢介護課で高齢者のクッキングというのを二人で請け負っていました。そこからクッキングがスタートしました。

    角田 そのように、1つはセラピスト関係、もう1つは管理栄養士としての仕事というように2本柱で活動されていますが、今日は主に料理関係のお話に絞っていきたいと思うんです。お2人の活動で大変興味深く感じたのは「男の料理」という教室を開いていらっしゃるということなんです。

    花井 しかも高齢者の男性ということです。

    小山 ま、絶対に高齢の方っていうわけではないんですけど、普段は料理をしない方でも作れるような感じの教室にしたいなということで始めました。

    角田 なるほど。

    小山 でもカルチャーにはきちんとした設備がないものですから、簡単な内容にしましょうということでこのような教室になりました。で、受講者には男性が多いのでワンドリンクをつけたら沢山の方に来ていただけるんじゃないかと考えました。

    角田 そのワンドリンクってお酒?

    小山 そうなんですよ。

    角田 それは面白い。料理教室で料理を作り、できあがったらお酒を飲みながらそれを食べる。いいですねぇ。

    花井 女の人が入っちゃうと、男の人はぜんぜん手が出せないんです。だから男の人だけでやった方がいいと思いましたね。

    小山 他のところでやった時も女性が入らない方がやりやすいねという声を多く聞きましたからね。

    角田 それ、よく分かります。女性は普段から料理をやっているから手慣れているんですよね。

    花井 だから仕切っちゃうんです。

    角田 そうそう。だから男はただ見てるだけになりかねない。

    花井 あとはおろおろしたり、お皿洗いだけになったりしちゃいます(笑)。

    角田 そうなったら料理教室にならないですよね。

    小山 ですから男性だけのほうがやりやすいと思いました。

    花井 ゆっくりと進めることも出来ますしね。

    角田 男性だけのアルコールまでついた料理教室なんて、面白いところに目をつけましたね。

  •  

    小山 はい。その前に段階があったんです。

    角田 と言いますと?

    花井 高齢者のクッキングという仕切りでやっていましたから…。

    角田 そうでしたね。

    花井 その時は高齢者のクッキングでしたから女性も入っていたんです。そうすると男性が萎縮してしまって…。

    角田 ワンドリンクをつけるということは、その飲み物に合ったつまみを作るということでしょうね。

    小山 そうですね。

    花井 午後からつまみを作って、ワンドリンクを飲んで、お家に帰られるという感じです。

    角田 午後から始まるんですね。

    小山 はい。お昼を挟んでしまうとどうしてもご飯を食べたくなりますね。そうではなくて、つまみを作るって考えると、午後の3時くらいから始めて、家に帰ってからはご飯になるのか、はたまたお酒になるのか…。

    花井 ちょっとほろ酔いで帰って頂くんです。

    小山 男の人って、一匹狼が多くて、なかなか教室でも打ち解けないんですが、お酒が入ればお友達も出来やすくなるんじゃないかなとも思います。

    花井 男の人は家に閉じこもってパソコンをやっていたりというような方が多いので、この教室が外に出る機会になればとも思います。

    角田 時間的にはどのくらいですか。

    小山 カルチャーなので、片付けの時間も含めて2時間くらいです。

    角田 カルチャーでお酒飲んじゃって良いんだ(笑)。

    小山 私たちもそれは駄目なのかなって思っていたんですが、カルチャーの中には利き酒講座などがあったんで、それなら良いんじゃないかと思って伺ってみたら、好きにして良いですよと言うことだったので始めちゃいました。

    角田 一言でお酒と言っても、日本酒があったり、ビールやワイン、ウィスキー、焼酎などいろいろあるじゃないですか。

    小山 今のところ、ビールをワンドリンクにしています。で、銘柄を飼えたりしながらやっています。でも足りない方もいらっしゃいますから、その場合はワンコインで他のお酒も飲めますよと言っています。

    角田 冬になったら熱燗もいいなって…。

    小山 そうですよね。今、日本酒にあうつまみも考えています。

    角田 そのつまみは、どのような物を作っているんですか。

    小山 まず奥さんが留守でも自分1人で簡単にできるということをコンセプトにしています。

    花井 1人分を基本として1人で出来るものですね。

    小山 家族みんなに振る舞うんじゃなくて自分の分だけを作るんです。

    角田 そうすると材料もほんの少しですよね。

    小山 冷蔵庫にあるものを使って手軽に作ったり、あるいはパックに入った物を使ったり、何かと何かを合わせると美味しくなりますよとか…。

    花井 1回に3品作ります。

    小山 その中で火を入れるのは1品だけ。

    花井 あとはあえる物とか、ちょっと切るだけとか。本当に簡単に出来るものです。

    小山 教室で作っても、家に帰ったらもう作れないというものではなくて、簡単に作れるものを作っています。

    角田 男でも趣味が料理みたいに、作ることが出来る人もいると思うんですが…。

    小山 そういう方もいますね。手つきを見ればわかります。でも、そんな人は少なくて、奥様に行ってらっしゃいと言われて来たというような人が多いかな。

    花井 料理が出来る人でも、簡単にできるということを喜んでくれますね。家で奥さんと一緒に料理を作ろうとしたり、奥さんに教えてもらおうとすると喧嘩になっちゃうって言う人がいます。それだったら、外に出て教えてもらう方がいいとか…。

    角田 そうか、今更奥さんに習うのは嫌なのかな。プライドもあるだろうし。

    花井 道具とかを戻さないから奥さんに叱られるのかも(笑)。

    角田 まあ、料理が完成したときには道具もすべて片付いているのが理想ですからね。ところで教室は何人くらいでやってますか。

    小山 今は9人です。定員は10人にしています。

    角田 じゃ、もう定員ぎりぎりだ。皆さん喜んでいるでしょ?

    花井 できあがったときに感動してくれますから、嬉しいです。

    小山 ビール飲むのが待ちきれない、早く飲みたいなんて方も…。

    角田 それが本音かな(笑)。ところで男性の料理教室だけでなくて、女性相手の教室もやっているんですか。

    小山 それは前にやったことはありますが、今は男性の教室だけです。でも依頼があれば公民館などで開催できます。

    角田 お2人の男の料理教室はどこでやっていますか。

    小山 大宮カルチャーです。ジャック大宮というビルがありますから、その中にあります。

    花井 ここには調理の設備がないので、いろいろな道具を持ち込んでやっています。

    角田 定員が10人だったら、これから入りたいという人がいても難しい?

    小山 そういう要望があれば、もう1クラス作ります。

    花井 上級クラスも作れたら楽しいですね。

    角田 月に何回で、いつ開催していますか。

    小山 毎月1回、第4月曜日の4時からです。

    角田 興味があって、やってみたいという人がいましたらどこに連絡をすれば良いですか。

    小山 大宮カルチャーにお願いします。電話番号は048(640)1110です。

    角田 今日は興味深い話を有り難うございました。